信じてたらヤバい!海外大学受験の誤解3選

海外大学受験は、多くの人にとってまだまだ身近なものとは言えません。
そのため、間違った情報が広まっても疑うことなく信じてしまったり、知らないうちに偏ったイメージを持ってしまうこともあります。
今回は、こうした誤解が原因で「やっぱり海外は無理かも」と諦めてしまう人を少しでも減らすために、特にありがちな3つの勘違いを紹介します。

お金持ちじゃないと留学できない

金銭的に余裕がない家庭でも、奨学金を活用したり、進学する国を工夫することで、日本の大学と同じくらい、あるいはそれ以下の費用で海外留学が可能です。以下が主な3つの方法です。

学費が安い非英語圏の大学に進学する
 フィンランド、ドイツ、ベルギーなどでは、英語のみで学位を取れるプログラムがあり、学費も比較的安価です(または無料)。ただし、現地言語の壁や就職の難しさなど注意点もあります。

アメリカのneed-based financial aidを利用する
 アメリカの多くの大学では、年収に応じて返済不要の奨学金(need-based aid)を提供しています。特にハーバードなど11校は「need-blind」で、奨学金申請が合否に影響せず、年収によっては学費が無料になることもあります。

日本の返済不要の奨学金に応募する
 JASSOや柳井・笹川奨学金など、日本にも海外進学向けの給付型奨学金があります。支給額は年間400万~1000万円と高額なものもありますが、倍率も高いです。

さらに詳しい情報については、以下のURLよりご覧ください。

お金がない?それでも正規留学できる方法3選!日本の大学よりお金がかからない?! お金がない?それでも正規留学できる方法3選!日本の大学よりお金がかからない?! – 海外大進学ブログ

課外活動をやらなければいけない

多くの人は、「ボランティアなどの課外活動」や「全国大会レベルの受賞歴」がないと海外大学には進学できないと思いがちです。これは一部では正しいものの、すべての国・大学に当てはまるわけではありません。

たとえば、アメリカ・イギリス・カナダのトップ校(特にアメリカ)では、課外活動が合否に大きく関わります。一方で、オーストラリア、ニュージーランド、香港、非英語圏の大学では、課外活動がほとんど求められず、多くの場合「高校の成績」と「英語力を示す試験(TOEFL・IELTS・Duolingoなど)」だけで出願可能です。ただし、例外もあるため、志望国や大学についてはしっかりと調べる必要があります。

また、「アメリカの大学=ボランティア必須」と誤解している人も多くいます。そもそもボランティアは、思いやりや社会貢献の姿勢を表す手段の一つであり、それは生徒会や起業など、他の活動でも示すことができます。むしろ、やる気のない“受験のためだけ”のボランティアは、かえってマイナスに働くことさえあります。

非英語圏の大学の授業は英語じゃないから英語圏の大学にいかなければならない

「非英語圏の大学では授業が現地語で行われるため、英語圏の大学に進学しなければならない」と考える人は多く、この誤解のせいで非英語圏の大学を最初から選択肢に入れないケースが少なくありません。しかし、実際には多くの非英語圏の大学でも、英語のみで学位が取得できるプログラムが数多く提供されており、授業・課題・試験もすべて英語で行われます。たとえば、フィンランドやオランダ、ドイツ、スウェーデン、ベルギーなどでは、英語で学べる学士課程や修士課程が年々増加しており、国際的な学生を対象とした教育体制が整っています。

さらに、これらのプログラムには世界中からの留学生が集まっており、英語圏の大学に通うよりも、かえって多様で国際的な環境の中で学ぶことができる場合もあります。異なる文化的背景や価値観を持つ学生たちと意見を交わしながら学ぶことで、語学力だけでなく、異文化理解や広い視野、柔軟な思考力も自然と身につきます。

そして何より重要なのは、「正規留学の目的が“英語を学ぶこと”であってはならない」という点です。本来の目的は、英語というツールを使って専門知識やスキルを学び、国際社会で活躍できる力を身につけることであるべきです。英語そのものはあくまで手段であり、語学習得にとどまらず、その先で何を学び、どう活かすかが留学の本質です。

英語がネイティブレベルじゃないと正規留学できない

「英語がネイティブレベルでないと正規留学は無理だ」と勘違いして、最初からあきらめてしまう人は少なくありません。しかし、実際には多くの大学ではIELTS6.0〜7.0程度を求めており、これは確かに英検1級相当でやや高めのレベルではあるものの、毎日コツコツと対策すれば十分に到達可能です(※この点については、今後の記事で詳しいIELTS勉強法を紹介します)。

さらに、オーストラリア、イギリス、オランダなどの国では、「ファウンデーションコース」と呼ばれる1年間の準備課程があり、英語力が足りない場合でも、まずはそのコースで英語力を伸ばしてから大学本体に進学することができます。英検2級レベルくらいやそれ以下の英語力でも受け入れてくれる大学もあるため、今の英語力に自信がない人でも、正規留学を目指す道は十分に開かれています。

最後に

海外大学受験にまつわる誤解は多く存在しますが、安易に信じるのではなく、ぜひご自身でしっかりと情報を調べてみてください。たとえ一度は難しいと思っても、実際には多くの選択肢があり、意外と道は開けるものです。どうかあきらめず、挑戦し続けてください。

コメント