非ネイティブでもSAT Reading(国語)で700点超え!筆者が実践した勉強法を紹介

海外大学、特にアメリカの大学を受験される方にとって、Digital SATのスコアは非常に重要になってきます。

Test Optional(SATの提出が自由)の大学も多く存在しますが、それでもSATで高得点を取ることは、アメリカとは異なるカリキュラムで学んできた留学生にとって、学力を証明する貴重なチャンスです。

実際、SATを提出することで合格率が2〜3倍に上がる大学も少なくありません。

この記事では、非ネイティブにとって特に難しいとされるReadingセクションについて、留学経験のない“純ジャパ”でも720点を取れた勉強法とコツを紹介していきます!

SATを始める目安となる英語力とは?

SATは、アメリカの高校生が大学受験のために受けるテストであり、英検やTOEFLのように非ネイティブ向けに作られたものではありません。

そのため、難易度は非常に高く、幅広い語彙力・速読力・読解力が求められます。

筆者の場合、英検準1級に余裕をもって合格した直後にSATの公式模試を受けたところ、英語は800点中570点(上位約35%)でした。

ただし、時間が全く足りず、多くの問題を勘で答えたのが正直なところです。

また、難解な単語も多く登場しましたが、文脈で推測できることが多く、英検1級のようなマニアックな単語を覚える必要はないと感じました。

したがって、英検準1級合格を、SATの勉強を始める一つの目安にするとよいと思います。

①SAT Prep Black Bookを使う

『SAT Prep Black Book』では、まず前半でSATというテストの本質について解説されています。さらに、Math・Reading・Grammarの各セクションについて、細かい分野ごとに解き方やコツが紹介されており、SATの全体像と問題のさまざまなパターンを理解することができます。

後半では、公式の模擬テストを使い、それぞれの問題について丁寧な解説が付けられています。なお、後ほど紹介するBluebookの模試テストとは異なり、この本ではCollege Boardの公式サイトで公開されているPDF形式の模試テスト(1〜4番)を使用しています。このPDF版は「non-adaptive形式」(解答によって後半の問題の難易度が変化しない)となっています。

この本の大きな特徴は、「SATの問題は実は非常に単純で論理的な構造で作られている」ということを明らかにしている点です。そのため、この本を読むことで、感覚ではなく道筋を立てて解答を導けるようになります。

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②Bluebookを使って公式の模擬テストをパソコンで受ける

『SAT Prep Black Book』でSATの仕組みや問題のパターンに慣れてきたら、次はCollege Board公式のアプリ「Bluebook」を使って模擬テストに取り組みます(本番の試験もこのアプリで行われます)。

Bluebookには模擬テストの3番~10番が収録されています。PDF形式の模擬テストとの大きな違いは、前半の正答率によって後半の問題の難易度が変わるところです。筆者の体験では、前半の問題は比較的簡単なものが多く、基本的には後半で難しい問題が出てくるパターンになることが多いと感じました。

テストを解き終えたら、必ず復習をします。特に、なぜ間違えたのかを自分の言葉で論理的に説明できるようにすることが大切です。間違えた問題文は何度も読み直し、速く読んでも内容がつかめるように練習すると効果的です。また、わからなかった単語はメモしておき、後でまとめて覚えると良いでしょう(筆者は「iKnow!」という有料の単語アプリで復習していました)。

ちなみに、問題を多く解きたい場合は、前半をあえて全問不正解にして、後半に簡単な問題を出すという方法もあります。時間に余裕がある人は試してみてもいいと思います。

③+アルファでやること

以上で大半の人は満足のいく点数を取れるのではないかと思います。しかし、それでも不安な人は追加で以下のことも試してみてもいいと思います。

  • 公式のSAT Question Bankを使う: SAT Bankでは、数千個の問題が収録されており、分野別・難易度別に絞って問題を解くことができます。自分の苦手な部分を集中的に鍛えるのに非常に効果的です。
  • Barron’s、SAT Reading by Erica、Princeton Reviewなどの非公式教材を使う:筆者もこれらの問題集を使っていましたが、実際の試験よりも語彙レベルが高く、やや使いづらい印象を受けました。そのため、まずは公式の教材を一通りやり込んだ後、補助的に使うことをおすすめします。

最後に

結局のところ、SATのReadingでは、英語力というよりも「国語力」が求められます。そしてその国語力とは、主に速読力と読解力です。これまで紹介してきた勉強法を実践するのと並行して、通学時間や休み時間、寝る前などのスキマ時間に、英語の本や記事を読む習慣を日頃から意識してみてください。

特に、SAT ReadingではScienceやHistoryに関する文章が多く出題されるため、筆者は『Big Ideas Simply Explained』というシリーズの科学編・歴史編を読みました。下にURLを載せておくので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

この記事が、みなさんのSAT勉強の手助けになれば嬉しいです。応援しています!

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